本学院元校長 故 S.A.Stewart氏より寄贈された図書481冊を収録したものです。
主にはキリスト教関連の図書ですが、外国人による日本の歴史、宗教、文学、社会問題等の書も収録しています。
また在日本メソヂストミッションの年会の議事録が1899年から1937年まで整理保存されており、メソヂスト教会関係学校の創立初期に活躍した宣教師達の動静を知る上で参考になる書もあります。
S.A.Stewart氏は1920年にその学識、信仰の深さ、教育者としての実力、堪能な日本語学力等が認められ、広島女学院初代校長N.B.Gaines先生の後継者、2代目の校長として南メソヂスト教会ミッションから任命を受け、病気のため1930年に退職するまでの10年間、夫人(結婚前女学院の教師)と力を合せて尽力しました。
特に女学院の教育機構を改革して、従前の幼稚園、小学校、女学校の上に西日本最初の女子専門部を設け、各学部を構成単位とする綜合学園の基盤をつくった功績は大きく、広島を去る際、自分の蔵書の一部481冊を女学院に寄贈され、「Stewart Library」として受け継がれています。
図書館2階の貴重本コーナー内にある「スチュアート文庫」の展示棚に並べられています。
貸出不可。館内閲覧のみとなります。閲覧をご希望の際は、カウンターにお申込み下さい。
原爆関係図書490冊を収録したものです。
中原史子氏は、旧制高等女学校から広島女学院で学ばれ、専門学校1年生の昭和20年8月6日、当時の八丁堀税務所に学徒動員として勤務中に被爆、8月8日自宅で死去されました。
史子さんの父中原与茂九郎氏より特別図書費の寄付があり、史子さんの原爆被爆死という事実を鑑み、原爆関係を中心に平和問題の文献を収書することになりました。
図書館1階入口周辺の展示棚に並べられています。
閲覧・貸出をご希望の際は、カウンターにお申込み下さい。
栗原貞子氏の長女、真理子氏により、貞子氏の著書、収蔵書籍、雑誌、肉筆原稿等、自宅に残された全資料の寄贈を受け、2008年10月7日広島女学院大学図書館2階に文庫が開設されました。
書籍2,469冊、雑誌類2,659冊、新聞類308部、肉筆原稿206点、肉筆メモ・ノート136点、寄稿者の肉筆原稿26点、書簡などを収録しています。
「生ましめんかな」「ヒロシマというとき」等の詩で広島を代表する詩人栗原貞子氏の反核、平和等に関する貴重な資料を収録しています。
2008年に「栗原貞子記念平和文庫」が開設された当初は、貴重な資料が多いため施錠し、希望者のみの閲覧としていましたが、真理子氏の跡を引き継がれた内藤みどり氏(貞子氏の孫)のご提案により、出来るだけ多くの資料を閲覧できるように、2013年6月より施錠をやめ開架しました。
図書館2階の「栗原貞子記念平和文庫」の展示棚に並べられています。
利用は文庫室内での閲覧となります。
複写に関しては制限がありますので、カウンターにてお問い合わせください。